幸せホルモン

同居人

む~さんはちょっと変わっています。

具体的にと聞かれると、すぐには思い付きませんが、ちょっと変わってるところがたくさんあります。

小学生の体育の縄跳びは、後ろ回しから跳べるようになったそうです。

私の同級生にもいました。

会社の健康診断で心電図の再検査になり、病院で詳しく調べてもらったら、心臓が斜めに付いていたことがわかりました。

健康状態には問題ないのですが、む~さんは心臓の付き方も変わっていました。



む~さんの会社では、お客様から契約キャンセルの申出でがあると、反省文を書かされます。

キャンセルが続くと、書くのが一苦労で、同僚にキャンセルの原因について尋ねてみたら、

「一見、良い人に見えるから、話を聞いてしまうと断りにくくてOKを出してしまう。」

同僚の観察力が素晴らしいと思います。



む~さんは仕事の業績が悪いと、どんよりします。

聞いてみると、5連チャンで断られているそうです。

「そういう時は、いつも通る道を違うルートで行くと運気が変わるらしいよ。」

読んだ本に書いてあったことを教えると、

「俺は毎日通る道が違う。」

「えっ、そうなの?」

む~さんはその日の気分で、右回りで行ったり、左回りで行ったりするそうです。

「それじゃあ、空を見る、ジャンプするをやってみたら?」

他の本に書いてありました。

人間の脳は単純なので、上を向いたり跳ねたりすると、楽しいとか嬉しいと勘違いして幸せホルモンが出るらしいのです。

「そっか、やってみる。」

と言いながら、美味しそうにご飯を食べています。

もう幸せホルモンは出ているようです。



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