む~さんの会社では、経費節減のため、作業着の支給がなくなりました。
「えっ?じゃあみんな何着て仕事してるの?」
他の人達は少しづつ私服を取り入れているようなのですが、む~さんは仕事用に着る物にお金をかけたくないという拘りがあって、ボロボロになっても支給された作業着を着続けています。
ある日、む~さんが新しい作業着を着て帰って来ました。
「作業着くれたの?」
「いや、新人には作業着をあげるんだ。辞めた新人が置いていった作業着をもらってきた。」
む~さんはポヤッとしているようで、そういうところはあざといのです。
しばらくすると、新しい作業着が2枚に増えていました。
「また新人が辞めたの?」
ブラックなむ~さんの会社では、新人が入って来ても辞める人が多いのです。
「君だけが新しい作業着を着てたら、他の人に何か言われないの?」
「俺は面倒な新人教育をさせられてるから、文句があるなら変わってくれって言うと、何も言わなくなる。」
夏用の作業着2枚はゲットしたので、この調子で冬用も増やしていけそうです。