同居を始めるまでは中古の分譲マンションに住んでいました。
ひとり暮らしだと貯金をする余裕がなくて、家賃と同じくらいの返済額で買えるなら、返済額を毎月貯金しているのと同じじゃないかと、とても浅はかな考えで購入することを決めました。
お金の余裕があれば、水回りや設備を新しくしたかったのですが、リフォームは資金を貯めてからやることにして、築20年の中古マンションに買ったままの状態で住み始めました。
そして資金が貯まらないまま10年過ぎた時に水漏れが起こりました。
夜中にセコムのホームセキュリティが「水漏れです!水漏れです!」と叫ぶのです。
水漏れ?
私が思っていた水漏れは、トイレのタンクが溢れているとか、お風呂場が水浸しになってるとか、洗濯機のホースが外れたとかで、思い当たるところは確認しましたが異常はありません。
暫くするとセコムの方が到着し、2人でチェックしても、やはり異常は見当たりません。
そのまま終わりにしてしまったのですが、翌朝、管理人さんから連絡があり、「下の部屋に水が漏れています。」と言われて、事情を説明しました。
管理人さんは水道の元栓を閉めて、管理会社に連絡をしてくれました。
そうか、水道の元栓を閉めれば良かったんだ。
そんなことは全然思いつきませんでした。
そもそも、水道の元栓を締める扉のカギも持っていませんでした。
急にリフォームをしなくてはいけなくなり、資金を工面するのに苦労しましたが、区のリフォームローンを借りることができました。
早く工事を終わらせたいのと、お金をできるだけかけたくないのとで、壊れた所だけを直しました。
結局、その後4年で今の所に引っ越すことになったのですが、家を維持する大変さを経験したので、迷わず売ってしまいました。
リフォームは思った以上にエネルギーもお金も必要で、水漏れしてしまった方へお詫びに伺ったり、上下左右の部屋の方に工事の承諾書を頂いたり、工事の見積もり金額を下げたいと業者に依頼したり、共用部分の養生費用ってなんでこんなにかかるのか納得いかなかったりで、一度やって懲りました。