仕事で長く担当しているお客様で、私と同い年の女性から「会社を辞めた」と、お電話を頂きました。
最初にご挨拶を交わしたのは、お互い20代で、それから30年の長いお付き合いです。
定年まであともう少しという中途半端なところで退職すること、辞めようと思った原因、老後の心配など、考えていることが同じで、仕事抜きの長話をしました。
その方も私も「何が」という大きな原因があるわけではなく、小さな不満が積もり積もってしまって、気にしないように、見ないようにしていても、そこにあることには変わりがなく、結局また目がいってしまうのです。
年齢的に「中年の危機」っていうやつなのでしょうか…
会社を辞めても慎ましく暮らせば、なんとかなるのではないか…
長く働いたから、もういいんじゃないか…
平均寿命まであと二十数年しかないんだから、嫌なことから離れたい…
私はまだ、いくつものことを天秤にかけながら、どっちつかずの考えを巡らせモヤモヤしているのでした。
退職という決断をして、行動に移せた彼女に「羨ましい。」と言ったら、
「悩んだけど、今は辞めて良かったと思う。」と、更に羨ましい言葉が返って来ました。
私も、辞める前提で同居して引っ越ししてと、そこまではずんずん進んでいたのですが、最後のところで踏ん切りがつかず、ぐずぐずが長くなっています。