私は営業職なので、営業成績が良いとお給料が増えます。
今の仕事を始めて１０年くらいまでは、年収が毎年増えていき、稼ぐことを楽しんでいました。
更年期で体調を崩してからは、最低限の仕事で定年までは乗り切ろうと、緩く仕事をしています。
お給料は少なくなりましたが、ストレスを感じることが減ったように思います。
そんな中、１０年前に横取りされた大口の取引先が私のところに戻ることになったのです。
思いがけず急にそんなことになり、横取りした営業職員は不満に思い文句を言っているそうです。
丸く収めようと間に立っている上司と話しているうちに、私は久しぶりに怒りました。
でも少し前の私だったら、ワナワナ震えるくらいに怒るところを、かなり冷静に？怒っていたと思います。
自分でも驚きました。
家に帰って１０年前からの経緯を思い出しながら、「こうやって昔のことを思い出すのって脳にいいかも！」「たまには怒るのも刺激になっていいわ！」なんて思ったりもしました。
そして次の日、物分かりの悪い上司に経緯を伝えながらまた冷静に怒りました。
「コイツにいくら話しても無駄だ！」
心の中でつぶやき、バトルを途中で終わりにしました。
まだまだ決着はつきそうにありませんが、取引先が本当に戻るのかどうか楽しみにしています。
実はどっちでもいいんです。
１０年間何か引っ掛かっていた物は、今回の話で取引先の思いがわかって、もうスッキリしました。
誰かに話すことによって頭の中が整理されていく、言葉に出すことによって心が軽くなる、というのはその通りです。
