将棋棋士の羽生さんが、AIとの関わり方を思案中だとテレビ番組で語っていました。
勝負に勝つためには、新しいことを取り入れることも大切なのでしょう。
私はもっと緩い世界で生きているので、AIによって、何かをしようとする時に、直ぐに答えが見つかって、直ぐに成功するのってつまらないかもと思います。
実は、何かを達成するまでの失敗や苦労を、後に笑い話として楽しめるように経験しているのかもしれないと思うこともあります。
上手くいかないのも楽しめる。
わからないから面白い。
できないから楽しい。
合理的じゃないのも良い。
友達の妹さんが30代で亡くなった時のお葬式でのお坊さんのお話は、
仏教の考えでは、この世は修行の場で、修行が終わったら、あの世へ戻る。
妹さんは、修行が終わったのですから、あまり悲しまないで。
何でもすぐに達成できてしまったら、極端な話、生まれたら直ぐにあの世に戻ることになる?
達成するまでが楽しいこともあります。
私は、旅行に行く前にいろいろプランを練ったり、調べたりしている時間の方が楽しくて、旅行先に着いたら、帰りのことを考えてしまったりします。
会社ではIT化が進んでいくごとに、目標とする成果を出すための過程を細かく管理され、皆が同じ過程を経て、同じ成果を出すことを求められ、「皆同じを求めるなら、機械がやればいい、私たちは機械ではない。」と、心では反発しています。
訪問先やプランもAIが選出してくれます。
でも、人がやるからこそ想定外のことが起きて、それをひとつひとつ解決しながら成果に近づいていく手応えが営業の面白さなのに、その大切な部分を必要としないことが、仕事をつまらなくさせる原因になっているような気がします。
そして成果を急がされるために、じっくり作戦を練る余裕もなく、求められた数をこなすのに精一杯。
「AI」と「勘ピューター」バランス良く取り入れられたらと思います。