アラ還

営業の仕事をしているので、時には「お上手」も必要なのですが、どうも苦手です。

私の中では お上手=嘘 という括りになっています。

「あざとい」は、最近では男性ウケを狙った可愛い演出ができるというような意味で使われたりしますが、私は、抜け目ないとか、ズルいとか、悪い印象があります。

「あざとい」も私の中では「嘘」の同類項です。


欠かさず見ているTV番組「ロッチと子羊」で、嘘にも「第三の嘘」とか「やさしい嘘」もあるという話がありました。

物事を上手く進めるための「嘘」や相手を傷つけないように言う「嘘」のことです。

私の悪いクセで、「嘘」か「真実」か、どちらかに分けて考える白黒思考になっていました。

どちらにも分類されない「嘘」。

嘘=悪 という凝り固まった考えがあって、お上手が言えませんでしたが、なんだか仕事の幅が広がりそうな気がしてきました。


7~8年前の話ですが、大人の事情で、嘘の報告をしなければいけないことがありました。

指示があったのか、なかったのか。

実際はあったのですが、「なかった。」と言わなければならなかったのです。

でもその一言「なかった。」を言うのがとても苦しかったです。

たった一言を言うのに涙が溢れました。

後から他の人に上手く言えたか聞いてみると、

「それは本人に直接聞いてください。」

と言ったというのです。

そうか、そんな良い言い方があったかと感心しました。

たまに、堂々と嘘が言える人を見ますが、もの凄く強いハートの持ち主だと思います。



タイトルとURLをコピーしました